太田川の起点2009/07/18 21:24

太田川の起点
先に書いたように太田川は山地を持たない。
早出川の氾濫源に降った雨が田畑を潤し、その排水が集まり、太田川となる。しかし、降った雨だけでは足りないので、早出川や阿賀野川からの用水も来ている。すなわち早出川や阿賀野川も太田川の水源となっているのだ。
さて、写真の橋の手前(下流側)が太田川の起点である。
橋右側のたもとをよく見ると標柱が立っている。この標柱が一級河川の起点を示すものだ。
太田川はこの橋の上流で二股に分かれている。
一本は段丘崖沿いに流れる本流であり、もう一本は明らかに排水路である。いずれも同じような規模であり、川幅は二股に分かれる前よりはかなり狭い。
その面ではこの地点が起点となったのは頷ける。
さて、この標柱であるがコンクリート製であり、一級河川起点とは掘ってあるが、川の名前は書いてない。
この河川も新河川法が施行された昭和39年以降に一級河川に指定された。その際に数多くの河川が指定され、このコンクリート製の標柱が大量に造られたのだろう。
同じ一級河川とは言いながら、信濃川(千曲川)の源流碑とはまったく格が違う代物であった。