大須戸川 災害からの復旧なる2011/05/28 18:00

今日は足を伸ばして、県北の大須戸川まで行ってきた。
大須戸川は二級河川三面川の支川高根川の支川で、村上市朝日地区(旧朝日村)を流れている。この川は同市大須戸地区で平成17年8月11日の豪雨で破堤・氾濫による大水害となり、護岸が連続して被災した。
この災害を契機に、災害関連事業が実施され2年前に竣工した。被災した当時に何回か見に来たが、工事が始まって以来来ていなかったので久しぶりに訪れた。
災害関連事業では蛇行していた河川の線形を改良しており、これに当たりいくつかの工夫が見られた。
一つは残地として残り、田畑として利用できない箇所については写真の様に、地域の協力を得て、花壇として利用され、芝桜が咲いていた。またドウダンツツジも植えてあった。看板には「大須戸川環境整備美化活動~きれいな河川 きれいな集落 きれいな精神~」と書いてあった。
もう一つは、残地を利用して多自然かわづくりに取り組んでいる。写真のように旧河道の護岸を利用し、新たな護岸を旧護岸に取り付け、旧護岸の全面に覆土している。
地域による環境美化運動
ちょっとした工夫で
6年前に歩いたときは川沿いに栗の木が沢山あり、栗拾いをしたが、殆どが無くなっていた。河川改修で用地が必要とはいえ、少し残念だった。改修区間は2km余りで上流端は現河床と擦りつけてある。改修に当たり、河床高を下げたので高低差がかなりある。擦りつけは落差工ではなく、斜路となり全面魚道となっている。今日は遡上する魚を見ることはできなかったが、ちゃんと登っているのか心配だ。
復旧の上流端
擦りつけ部の上流は、部分的に被災し、部分的に災害復旧が行われていた。写真ではよく分からないが、護岸と農道代わりの管理用通路との間にはワラビが自生していた。所々にそうしたところがあり、少々頂いて一食分のおかずにさせてもらった。
ワラビも自生
さらに上流まで行くと、農業用ダムがあった。ここが大須戸川の法指定上の起点ではないのだが、事実上はここからが大須戸川と言ってよいだろう。雲行きも怪しくなってきたのでここから引き返すこととした。
農業用ダム
今日の夕餉は村上市内で、村上牛を堪能したい。

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