吹ノ沢川の復旧状況2011/10/09 21:53

今日は三連休の中日だ。この連休は晴天に恵まれ、今日も秋晴れ。新潟市では新潟シティマラソンが開催された。この夏は豪雨のおかげでジョッギングする時間が取れず、秋のマラソン大会には一つもエントリーしなかった。
今日は運転免許の更新のため、聖籠町に行ったついでに足を伸ばして、関川村の荒川河川敷にある「関川コスモス園」に行ってきた。このコスモス園は道の駅「関川
のところにある。9月の連休に魚沼市の「上原コスモス園」に行ったが、天候のためかコスモスの生育は良くなかったので、こちらに来てみた。しかし、今度は見頃を過ぎていて満開とはいかず、ちょっと残念だ。
関川コスモス園
さて、今日の目的はこのコスモスの他にもう一つある。それは「吹ノ沢川」だ。この川は一級河川荒川の右支川で、上の写真に見える山の手前の谷間を流れる小河川だ。流域面積は6.45km2、流路延長は約3kmだ。
平成16年7月17日の豪雨では谷底全体が流路と化し、護岸が倒壊したり流失したりし、周辺の水田も被災した。この7月にも破堤があった五十嵐川で大災害があった7.13水害の4日後の大雨だった。
このため、災害関連事業で改修が行われた。この川のことは以前から知っていたが、これまで訪れたことがなかったので、改修が行われた区間を歩いてきた。 
国道113号から荒川に架かる小見橋を渡り、川を渡り終えたところですぐに右に折れると橋が架かっている。災害関連事業はこの橋の下流の荒川合流点から約2.1kmの区間で実施された。
しかし、橋からは川と水田が見えるのだが、そこに行く道が分からない。あちこち道を探して、ようやく林道を登って、谷間を降りたところに川があった。そこはもう改修区間の終点だった。
谷間を流れる吹ノ沢川
堤防の天端にがコンクリートが張ってある。谷底であり、河川幅を大きく取れないため、天端にコンクリートを張り、洪水時に溢れても壊れないようにしてある。谷底の小河川で改修を行う際にはこうした工法が採用されることが多い。「巻止めコンクリート」と呼ばれる。
吹ノ沢川の護床工
下流へ下っていくと、川底に奇妙な形のコンクリートブロックが置かれていた。山間の河川では急勾配で流れが速いため、川底が掘られないようにコンクリートブロックを置いて河床を守っていることが多い。しかし、このような形を見るのは初めてだ。かなり大きなブロックだが、洪水時には流されることもある。事実いつの豪雨でやられたかは分からないが、この大きなコンクリートブロックがひっくり返ったり、川底に突き刺さっているところがあった。水の力は恐るべしだ。
ひっくり返った護床工
今年7月の豪雨でも県内あちこちの河川で堤防が決壊したり、護岸が浸食されたりした。どんな強固な構造物であっても、100%安全ということはない。自然の力を侮ってはいけないことを改めて認識した。

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