河川防災フォーラムと柿川2009/02/28 18:00

かつての長岡城外堀であった柿川
今日は長岡市中央公民館で河川防災フォーラム-市民の目で考える河川防災-が開催されたので参加してきた。主催はNPO法人水環境技術研究会である。
第1部の講演会では長岡技術科学大学、国土交通省信濃川河川事務所、新潟県長岡振興局、長岡市からの講師がそれぞれ洪水防御、信濃川水系河川整備計画、柿川治水計画と猿橋川災害復旧助成事業、洪水ハザードマップについて講演し、第2部のパネルディスカッションでは講師のほかに市民も加わり、河川整備計画、住民参加、洪水避難計画、災害復旧工事などについて意見交換が行われた。
川と人との付き合い方(人と川とのふれあい方)の変化や行政の頑張りと市民の無関心などに対して、行政の技術者(河川管理者)が市民を再び川に近付ける努力をしなければならないことが示されたが同感である。
さて、第1部で治水計画が紹介された柿川は会場である長岡市中央公民館の脇を流れている。
この柿川は江戸時代には長岡城の外堀の役目を果たしていた。流れはその当時と全く同じである。それがゆえに川幅も当時のままでたびたび浸水被害が起きていた。
そのため昭和40年代に山地部流域を栖吉川を付け替える放水路工事が行われ、放水路は現在では新柿川と呼ばれている。
しかしその後、流域の都市化が進み、再び浸水被害が発生するようになった。その抜本的な対策として新たな放水路が計画されている。今度は太田川の下流部に向けての放水路である。そして開水路ではなく市街地の道路の下を通る暗渠水路(ボックス)であり、難工事が予想される。現在は実施に向けての調査設計が県の長岡地域振興局により進められている。

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