能代川ビオトープの手入れ2009/06/06 20:42

能代川ビオトープの手入れ光景
今日は能代川分流記念公園近くのビオトープの手入れに参加した。
このビオトープは九十九曲がりの会が5年前に能代川の高水敷に池などを整備され、その後管理を続けているものだ。
今日も九十九曲がりの会が呼びかけで、池の泥揚げ、草刈りそして排水路の再整備などを行った。
小雨の降る中、朝9時に集合し作業を開始した。次第に雨も上がり、薄日が射し始めた。作業が進むに連れて、汗も吹き始めたが時折吹く風は心地よい。
1時間ほどして堤防の上に上がり、中休みだ。堤防は舗装されていて自転車道「能代川りんりんロード」となっている。
この自転車道も5年前から整備が始まり、終点である滝谷川(河川改修中)の一部を除いて終了する。
この自転車も周辺の人々にも知られるようになり、休憩中も散歩する人、自転車に乗った人そしてランニングする人が行き交っていた。
さて、後半の作業開始だ。
すっかり雨も止み、青い空も見えるようになり、気温も上がってきた。額から汗が流れ落ちるようになった頃に作業が終わった。
作業が終わった後には、池に棲む生物の観察会が行われた。
池にはメダカ、マドジョウ、アメリカザリガニ、トンボのヤゴ、オタマジャクシなどがいた。
絶滅危惧種のメダカとともに有害な外来種であるアメリカザリガニが同居している。誰かが放したわけではないが、いつの間にかに生物が増えている。
11時過ぎにはすべての作業を終了して解散した。

東大通川2009/06/07 22:11

東大通川と歩行者自転車道
今日は新潟市秋葉区にある新潟県立植物園で「新津花ふるフェスタ」が開催された。
このフェスティバルは新津観光協会が主体となり毎年開催しているもので、秋葉区の花と食をPRするものである。また、ステージイベントも開催され、今年のメインはNHK連続テレビ小説「だんだん」のヒロインを務めた「まな・かな」のトークと歌であった。
さて、今日はその帰りに県立植物園の裏側を流れている東大通川の一部を歩いてきた。
東大通川は秋葉区大秋で信濃川に合流する一級河川だが、流域面積は約10km2の小河川だ。起点は白玉の滝という名所になっている。
東大通川流域は秋葉区の金津地区を流れ、この付近は明治から昭和初期にかけて石油を掘る櫓があちこちに見られたという。石油景気に沸いた新津油田の一角であった。
そのため、東大通川にも原油が流れ込み、水面にはいつも油が浮いていたという。そのため、大雨の時には油が田に流れ込み大きな被害が生じた。そのため、大正年代から昭和初期にかけて県営事業として改修が進められた。
現在でも川底から油が滲み出ていて、油膜が時折見られる。
今日は県立植物園の付近から下流に歩き、JR信越線を越えた西古津地区まで行った。
この区間は新潟県土木部で改修された区間で、二面張りの堀込み河川となっている。
また、新津市(現新潟市秋葉区)が管理用通路を利用して歩行者自転車道を整備している。そのため歩きやすかったが歩いている人は数える程度であった。また、転落防止を兼ねて川表側に椿が植栽してあるが、背が高く水面を見ることが出来なかったことが残念であった。
せっかくの空間整備がもったいない感じがした。
次回は県立植物園付近から起点の「白玉の滝」まで歩いてみたい。

東大通川と大秋排水機場2009/06/14 18:08

大秋排水機場
先週に引き続き、東大通川に行ってきた。この前は中流部を歩いたのでその下流部と上流部を巡ってきた。
最初に下流部の信濃川合流部から西古津地区までを巡った。この区間は田園地帯で周囲に集落もなく、周囲の風景も単調で距離もあるので車で走った。
スタート地点は大秋排水機場だ。この排水機場は東大通川の信濃川合流点にあり、昭和54年に建設されたもので排水量は毎秒30m3である。
この区間は昭和50年代に国営新津郷農業水利事業で改修されたもので、ほぼ直線だ。
前回書いたように、この川は別のところを流れていたが、大正年代から昭和の初めにかけて上流の油田地帯の油が耕地に流れ出ないように現在の地に造られたものだ。
今日は右岸側堤防を車で走ったが、両側から草が伸びていて、堤防幅も狭いため、草が車体に擦れるためにゆっくりと慎重に走った。
国土交通省管理の信濃川堤防の草刈りは既に終わっているが、県管理の東大通川の草刈りはこれからのようだ。
なお、県管理河川での草刈りは1回出来れば良いほうだが、国土交通省河川では2回行われるという。そして、その草刈りの費用の45%は県が負担しているそうだ。
話は戻るが、この区間は全くの人工河川であり、低部は鋼矢板護岸でその上部は2割勾配の堤防となっている。
新潟県では農地サイドが行う河川改修の標準的な断面で、かつほぼ直線で単調な河川だ。
その上、川の中を覗いても魚影を見ることもない。どうしたのだろうか。
水深はそれほど深くはないが、水質は悪くなさそうだ。
油のせいだろうか。
これから、上流部に向かい、そこには魚がいるのか覗いてみたい。

東大通川と金津川2009/06/14 19:00

金津川の落差工
今日は下流部に引き続き、東大通川の上流部を巡った。
新潟県埋蔵文化財センター近くの「さつき山公園」の駐車場まで車で行き、そこからは源流の「白玉の滝」まで川沿いに歩き、それから堀出神社を経由して戻った。
埋蔵文化財センターは県立植物園に隣接して立地しており、先週はこの付近から下流部に向かって歩いた。今日はここから上流に向かって歩いた。
この付近の東大通川は金津川という名称で砂防河川に指定されている。むしろ地域の人々にとっては金津川という名称の方がなじみ深いらしい。
東大通川という名称は、先にも述べたように大正から昭和初期に改修された以降に名付けられたもので、しかもこの金津川と朝日川が合流した地点よりも下流部を指していた。それが新河川法以降に金津川も東大通川と呼ばれるようになったようだ。
今日歩いた上流部は砂防事業で流路工として改修されたもので、写真のように落差工も設置されている。
東大通川は人家の間を縫って流れ、最後の集落は金津だ。ここには石油王として知られた中野貫一の邸宅が保存され、中野邸美術館となっている。付近には石油井戸の櫓も保存されている。
この付近は「石油の里公園」として整備され、この他にも「石油の世界館」や観光物産館ゆうゆうプラザなどもある。
また、中野邸の裏山はもみじ園となっており、11月初めには2000本ものもみじが鮮やかに色づき、多くの人が訪れる。
さて、今日はこの石油の里を後にして、さらに源流の白玉の滝を目指した。

東大通川と白玉の滝2009/06/14 20:00

白玉の滝(雄滝)
東大通川をさらに遡り、源流の白玉の滝を目指して歩いた。
その途中には新津市(現新潟市秋葉区)が整備した「イーリスガーデン」がある。イーリスとはアヤメのことであり、もう既にアヤメのシーズンは終わっていたが、花菖蒲はまだまだこれからだった。3月終わりから4月初めには水芭蕉も花開く。
また、ここからは東大通川が源を発する菩提寺山への登山口となっていて、ここから40分ほどで山頂に着く。しかし、菩提寺山は次回にすることにして、今日は一級河川の起点である白玉の滝をゴールとした。
白玉の滝はイーリスガーデンからはすぐだった。
雌滝と雄滝があり、まず雌滝があった。落差は7mほどでその名のとおり岩肌に沿って優しく流れていた。
雄滝はそこからさfらに100mほど登ったところにある。落差は約15mで水量はそれほど多くはないが、岩の上から勢い良く流れ落ちている。
この滝の謂われは定かではないが、今からちょうど1200年前の大同4年(809)に菩提寺山の山頂に弘法大師が寺を建立した。その頃から知られていたのではないかとされ、今から約800年前には山伏の修行の地であった。
新緑の季節はもう過ぎたが、天候に恵まれ木々の緑も鮮やかであった。
出発地点のさつき山公園駐車場から約1時間のコースであった。
帰りは川沿いではなくイーリスガーデンから堀出神社を巡るコースで石油の里公園に向かい、それからは川沿いに帰ることにした。
今度はもみじの時期に菩提寺山に登ることにしたい。