中ノ口川と直江兼続2009/10/12 18:00

遠くに管名岳を望む中ノ口川
今日も「水と緑の芸術祭」巡りをした。
作品番号54「陶の花の館(杉浦康益作」は、味方村(現新潟市南区)の笹川邸の庭と屋敷の中にある。
この笹川邸は豪農の館として知られており、中ノ口川に面している。対岸は白根市(現新潟市南区)だ。
この川は信濃川の派川で、燕市道金地内で信濃川から分派し、黒埼町大野(現新潟市西区)で再び信濃川に合流する一級河川で、新潟県が管理している。
中ノ口川はその昔、天地人で有名となった直江兼続が治水対策として流路の整備したと伝えられていて、この工事は「直江工事」と呼ばれている。
現在の中ノ口川は天井川となり、通常時には周辺農地への用水供給をメインとして、洪水時には400m3/sを信濃川から分派し、途中でいくつかの排水機場から排水を流入させている。
分派点には中ノ口川水門があり、国土交通省が管理している。
しかしながら、河川自体は新潟県が管理している。流量管理できないにも拘わらずである。
平成16年7月の洪水では信濃川には余裕があったにも拘わらず、中ノ口川に400m3/sを上回る洪水が流れた。
このため白根市街地では堤防天端まで20cmとなり、溢水直前まで行き、付近の住民には避難勧告が出されたほどである。
それはさておきとして、中ノ口川の堤防からは穀倉地帯を一望できる。
機会があれば、またゆっくりと歩きたいものだ。